放射線治療後の空洞内にアスペルギルス増殖を認めた肺扁平上皮癌の1症例

症例は79歳, 男性. 家族歴, 既往歴に特記すべきことなし. 平成6年6月21日, 咳嗽及び呼吸困難を主訴に新潟県厚生連刈羽群総合病院受診. 右上葉肺扁平上皮癌に対して, 平成6年10月17日より放射線70Gys, 化学療法同時療法開始し, 効果判定はPR. 平成7年1月5日, 当地在住の息子を頼って転居と共に当院当科紹介. 呼吸困難増悪のため2月14日より在宅酸素療法開始. 5月1日再び呼吸困難増悪, 胸部単純写真で右上葉の空洞の拡大と共に浸潤影出現. 5月17日気管支鏡で観察すると, 右上葉の空洞内に気管支鏡挿入可能. 空洞内には, 褐色ないし黒色の柔らかい付着物の存在を認めた. 同時に...

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Hauptverfasser: 竹内正行, 丹羽克司, 岩井雅則, 平松哲夫, 松本修一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は79歳, 男性. 家族歴, 既往歴に特記すべきことなし. 平成6年6月21日, 咳嗽及び呼吸困難を主訴に新潟県厚生連刈羽群総合病院受診. 右上葉肺扁平上皮癌に対して, 平成6年10月17日より放射線70Gys, 化学療法同時療法開始し, 効果判定はPR. 平成7年1月5日, 当地在住の息子を頼って転居と共に当院当科紹介. 呼吸困難増悪のため2月14日より在宅酸素療法開始. 5月1日再び呼吸困難増悪, 胸部単純写真で右上葉の空洞の拡大と共に浸潤影出現. 5月17日気管支鏡で観察すると, 右上葉の空洞内に気管支鏡挿入可能. 空洞内には, 褐色ないし黒色の柔らかい付着物の存在を認めた. 同時に施行した生検にてアスペルギルスと診断された.
ISSN:0287-2137