腺様嚢胞癌に対する左主気管支管状切除の1例

腺様嚢胞癌は, 気管支粘膜下を浸潤性に進展するため, 切除範囲の決定に苦慮する例が多い. 断端陽性となる例もかなり多いが, 一般に術後放射線療法を行い, 良好な予後が期待できる. 62歳男性の左主気管支に発生した腺様嚢胞癌に対して, 肺温存・左主気管支管状切除・端々吻合を施行したが, 気管支剥離面が癌陽性であったため放射線照射を行った. 今後も長期的な経過観察を要するが, 現在術後8ヵ月, 全身状態は良好で肺機能も改善し, 局所再発・転移の徴候はみられない....

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Hauptverfasser: 長谷川雅江, 大畑正昭, 飯田守, 大森一光, 北村一雄, 羽賀直樹, 古賀守, 四万村三恵, 瀬在幸安, 平田篤子, 桐山裕二, 長尾光修, 内山照雄
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:腺様嚢胞癌は, 気管支粘膜下を浸潤性に進展するため, 切除範囲の決定に苦慮する例が多い. 断端陽性となる例もかなり多いが, 一般に術後放射線療法を行い, 良好な予後が期待できる. 62歳男性の左主気管支に発生した腺様嚢胞癌に対して, 肺温存・左主気管支管状切除・端々吻合を施行したが, 気管支剥離面が癌陽性であったため放射線照射を行った. 今後も長期的な経過観察を要するが, 現在術後8ヵ月, 全身状態は良好で肺機能も改善し, 局所再発・転移の徴候はみられない.
ISSN:0287-2137