気管支鏡検査時の麻酔薬としてのジアゼパムおよび塩酸ペチジンの年齢別静脈内投与法の有用性と安全性に関する検討

連続20例の患者を対象として気管支鏡検査時の麻酔薬としてのジアゼパムと塩酸ペチジンの年齢別静脈内投与の有用性と安全性をprospectiveに検討した。検査開始直前に, ジアゼパム/塩酸ペチジンを, (1)65歳以下, (2)66 75歳, (3)76歳以上の順に原則として(1)10(mg)/35(mg), (2)5/35, (3)5/0静注した。検査中のリドカインの追加投与量は102±46.4mg, 総咳嗽回数は99±86回, 1分間当たりの咳嗽回数は9.27±7.66回であった。患者に対するアンケート調査の結果では90%以上の患者に健忘効果を認め, 検査を辛いとしたものはなかった。検査後の...

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Veröffentlicht in:気管支学 1995/05/25, Vol.17(4), pp.327-332
Hauptverfasser: 小田, 誠, 森, 明弘, 疋島, 一徳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:連続20例の患者を対象として気管支鏡検査時の麻酔薬としてのジアゼパムと塩酸ペチジンの年齢別静脈内投与の有用性と安全性をprospectiveに検討した。検査開始直前に, ジアゼパム/塩酸ペチジンを, (1)65歳以下, (2)66 75歳, (3)76歳以上の順に原則として(1)10(mg)/35(mg), (2)5/35, (3)5/0静注した。検査中のリドカインの追加投与量は102±46.4mg, 総咳嗽回数は99±86回, 1分間当たりの咳嗽回数は9.27±7.66回であった。患者に対するアンケート調査の結果では90%以上の患者に健忘効果を認め, 検査を辛いとしたものはなかった。検査後の咳嗽が辛いと答えた1例を除き他の19例は再度検査を受けても良いと答えた。検査施行中に心拍数, 呼吸数の増加を認めたが, 血液酸素飽和度, 血圧の有意な変動は認めず, 不整脈, 呼吸抑制もみられなかった。本法は気管支鏡検査において患者にとって苦痛なくかつ安全な麻酔法であると思われる。
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.17.4_327