カプサイシン咳感受性試験に関する基礎的検討
溶媒として用いるTween80とエタノールのカプサイシン咳感受性試験に対する影響およびカプサイシン濃度反応性と感受性に対する基礎的検討を行った. 対象は19名の健常女性である. カプサイシンの希釈系列及びそれに対応する溶媒の希釈系列を作成し, それを低濃度より順次吸入させ, それぞれに対する咳容量反応曲線を作成した. 又, それぞれの吸入物質に対する咳閾値(吸入開始後1分の間に5回以上の咳を認めた濃度)を測定し, それを検討した. 今回の我々の検討において, 高濃度においては, 溶媒のみにおいても咳が誘発される事が示唆され, カプサイシン溶液による咳容量反応曲線において溶媒の影響が考えられた....
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Veröffentlicht in: | 気管支学 1995, Vol.17 (3), p.73-73 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 溶媒として用いるTween80とエタノールのカプサイシン咳感受性試験に対する影響およびカプサイシン濃度反応性と感受性に対する基礎的検討を行った. 対象は19名の健常女性である. カプサイシンの希釈系列及びそれに対応する溶媒の希釈系列を作成し, それを低濃度より順次吸入させ, それぞれに対する咳容量反応曲線を作成した. 又, それぞれの吸入物質に対する咳閾値(吸入開始後1分の間に5回以上の咳を認めた濃度)を測定し, それを検討した. 今回の我々の検討において, 高濃度においては, 溶媒のみにおいても咳が誘発される事が示唆され, カプサイシン溶液による咳容量反応曲線において溶媒の影響が考えられた. しかしその濃度は今回の検討においては全例カプサイシン溶液の咳閾値よりも高くカプサイシン咳閾値テストにおいてはほとんど影響がないことが示唆された. 以上よりカプサイシン吸入テストの指標としては, 咳閾値を用いた方がよいと考えられた. |
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ISSN: | 0287-2137 |