治療経過中に気管支内穿孔を来たした肺門縦隔リンパ節結核の1例

不明熱を主訴として来院した28歳男性. 胸部X線で左肺門の腫大, CTで肺門縦隔リンパ節の腫大を認めた. 右鼠径リンパ節の生検にて巨大乾酪壊死を伴う肉芽腫を認め, 初感染による肺門縦隔リンパ節結核と診断した. その後, RFPを含む抗結核剤投与中に気管支内にポリープ状腫瘤を認め, 気管支内穿孔が疑われたが, 経過中に改善を認めており, 初期悪化によるものと思われた. 近年, 同様の報告が散見されており, 今後の症例の集積が必要と考えられた....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 1995, Vol.17 (2), p.197-197
Hauptverfasser: 清水歩, 多田浩子, 深沢健至, 神宮希代子, 望月太一, 深草元紀, 古田島太, 田村徹太郎, 佐藤哲夫, 岡村哲夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:不明熱を主訴として来院した28歳男性. 胸部X線で左肺門の腫大, CTで肺門縦隔リンパ節の腫大を認めた. 右鼠径リンパ節の生検にて巨大乾酪壊死を伴う肉芽腫を認め, 初感染による肺門縦隔リンパ節結核と診断した. その後, RFPを含む抗結核剤投与中に気管支内にポリープ状腫瘤を認め, 気管支内穿孔が疑われたが, 経過中に改善を認めており, 初期悪化によるものと思われた. 近年, 同様の報告が散見されており, 今後の症例の集積が必要と考えられた.
ISSN:0287-2137