再発肺癌による気管狭窄に対し, レーザー焼灼とブジーリング後にDumon型ステントを挿入し得た1例

症例は67歳, 男性. 右肺癌術後(上葉スリーブ切除後)の気管気管支再発による浸潤性気道狭窄解除のためのステント留置目的にて当院を紹介された. しかし, 高度狭窄のため硬性気管支鏡が通過不可能であった. 気管チューブが挿入できる程度にレーザー焼灼後, 患者同意のもとに気管切開孔よりチューブを挿入し, 10日間ブジーリングを行った. この操作により硬性気管支鏡挿入が可能となり, Dumon型ステントを容易に挿入し得た. 患者にはこの間発声と嚥下に難を強いることになるが, 同意が得られればかかる気道狭窄例には今後試みられるべき方法と考えられた....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 1995, Vol.17 (2), p.197-197
Hauptverfasser: 堀尾裕俊, 野守裕明, 冬野玄太郎, 小林龍一郎, 伊賀六一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は67歳, 男性. 右肺癌術後(上葉スリーブ切除後)の気管気管支再発による浸潤性気道狭窄解除のためのステント留置目的にて当院を紹介された. しかし, 高度狭窄のため硬性気管支鏡が通過不可能であった. 気管チューブが挿入できる程度にレーザー焼灼後, 患者同意のもとに気管切開孔よりチューブを挿入し, 10日間ブジーリングを行った. この操作により硬性気管支鏡挿入が可能となり, Dumon型ステントを容易に挿入し得た. 患者にはこの間発声と嚥下に難を強いることになるが, 同意が得られればかかる気道狭窄例には今後試みられるべき方法と考えられた.
ISSN:0287-2137