外科
甲状腺癌切除後, 気管再建を施行した症例を3例経験したので報告する. 1例目は, 81歳女性. 主訴は血痰で, 内視鏡的に声門下3cmに腫瘍浸潤を認めた. 甲状腺全摘, 両側頸部郭清, 左総頚動脈合併切除, 第2・3・4気管軟骨輪環状切除を行い, 端々吻合により再建した. 2例目は, 67歳女性. 主訴は右頸部腫瘤. 胸部X線写真で上縦隔拡大と気管狭窄を認めた. 甲状腺亜全摘, 右側頸部郭清, 3気管軟骨輪環状切除を行い, 端々吻合により再建を行った. 3例目は, 68歳男性. 主訴は嚥下困難及び嗄声. 吸引針細胞診より髄様癌が疑われ, 甲状腺全摘, 両側頸部・上縦隔郭清, 6気管軟骨輪半周切...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 1994, Vol.16 (7), p.701-701 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 甲状腺癌切除後, 気管再建を施行した症例を3例経験したので報告する. 1例目は, 81歳女性. 主訴は血痰で, 内視鏡的に声門下3cmに腫瘍浸潤を認めた. 甲状腺全摘, 両側頸部郭清, 左総頚動脈合併切除, 第2・3・4気管軟骨輪環状切除を行い, 端々吻合により再建した. 2例目は, 67歳女性. 主訴は右頸部腫瘤. 胸部X線写真で上縦隔拡大と気管狭窄を認めた. 甲状腺亜全摘, 右側頸部郭清, 3気管軟骨輪環状切除を行い, 端々吻合により再建を行った. 3例目は, 68歳男性. 主訴は嚥下困難及び嗄声. 吸引針細胞診より髄様癌が疑われ, 甲状腺全摘, 両側頸部・上縦隔郭清, 6気管軟骨輪半周切除, 食道外膜及び筋層切除を施行. Thymus-pericardial fat padを有茎とした心膜パッチにより再建した. |
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ISSN: | 0287-2137 |