鈍的頚部気道損傷に対して喉頭機能温存手術を施行した 2 例

頚部気管の完全断裂と声門部の喉頭損傷の2例を経験した。症例1は53歳男性。ロープによる鈍的外傷にて呼吸困難をきたし, 気管支ファイバースコープで頚部気管完全断裂を認め, 気管形成術を施行した。症例2は35歳男性。交通事故により呼吸困難をきたし, 気管支ファイバースコープで声門部喉頭損傷を認め, 喉頭形成術を施行した。2例とも気管周囲組織の損傷に加えて反回神経麻痺もあり, 術後狭窄や誤嚥が危惧されたが, なるべく機能を温存したいという立場から気管および喉頭形成術を施行し, 良好な結果を得た。...

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Veröffentlicht in:気管支学 1994/11/25, Vol.16(7), pp.693-698
Hauptverfasser: 小林, 孝一郎, 佐藤, 日出夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:頚部気管の完全断裂と声門部の喉頭損傷の2例を経験した。症例1は53歳男性。ロープによる鈍的外傷にて呼吸困難をきたし, 気管支ファイバースコープで頚部気管完全断裂を認め, 気管形成術を施行した。症例2は35歳男性。交通事故により呼吸困難をきたし, 気管支ファイバースコープで声門部喉頭損傷を認め, 喉頭形成術を施行した。2例とも気管周囲組織の損傷に加えて反回神経麻痺もあり, 術後狭窄や誤嚥が危惧されたが, なるべく機能を温存したいという立場から気管および喉頭形成術を施行し, 良好な結果を得た。
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.16.7_693