術前 : Nd-YAG レーザー照射した左主気管支カルチノイドの 1 症例
症例は74歳女性。呼吸困難を主訴として近医受診し, 左無気肺を指摘されて当院内科を受診した。気管支鏡検査では左主気管支を完全閉塞する腫瘍が認められ, 組織学的にはカルチノイドの所見であった。呼吸困難の改善目的にてNd-YAGレーザーを施行した。Nd-YAGレーザー施行(6439J照射)により, 左無気肺は改善し, 呼吸困難もHugh-Jones分類VよりIIに改善した。カルチノイドは, 左上区原発であり, 上下葉間分岐部, B^6に浸潤が認められたため左肺全剔術が施行された。本症例では, 無気肺発症よりレーザー照射によって含気が回復するまで約50日間が経過していた。肺全剔術を考慮する前には,...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 1994/07/25, Vol.16(5), pp.520-524 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は74歳女性。呼吸困難を主訴として近医受診し, 左無気肺を指摘されて当院内科を受診した。気管支鏡検査では左主気管支を完全閉塞する腫瘍が認められ, 組織学的にはカルチノイドの所見であった。呼吸困難の改善目的にてNd-YAGレーザーを施行した。Nd-YAGレーザー施行(6439J照射)により, 左無気肺は改善し, 呼吸困難もHugh-Jones分類VよりIIに改善した。カルチノイドは, 左上区原発であり, 上下葉間分岐部, B^6に浸潤が認められたため左肺全剔術が施行された。本症例では, 無気肺発症よりレーザー照射によって含気が回復するまで約50日間が経過していた。肺全剔術を考慮する前には, Nd-YAGレーザーにより患側肺の回復の有無を考慮し, 可能であれば気管支形成術を施行することが重要と思われた。 |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.16.5_520 |