Fibrobronchocapnography 法による肺葉呼気 CO_2 波形の評価
局所肺ガス交換機能の評価を目的として, CO_2サンプリングチューブを気管支鏡の鉗子口経由で各葉気管支口に誘導し, CO_2モニタにより連続CO_2波形を記録する方法(Fibrobronchocapnography法 : FBC法)を開発し, 臨床例に適用した。[1]肺癌例;A)中枢型で死腔換気状態の葉の存在する例 : 正常葉に比し死腔換気葉でP_CO_2, P_CO_2の低値, CO_2波形の偏平化, 吸気開始時の高CO_2分圧のピークが認められた。気管ではピークは認めなかった。B)中枢型で死腔換気葉の存在しない例 : CO_2分圧・波形はともに各葉および気管の間で差は認められなかった。末梢...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 1994/07/25, Vol.16(5), pp.430-436 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 局所肺ガス交換機能の評価を目的として, CO_2サンプリングチューブを気管支鏡の鉗子口経由で各葉気管支口に誘導し, CO_2モニタにより連続CO_2波形を記録する方法(Fibrobronchocapnography法 : FBC法)を開発し, 臨床例に適用した。[1]肺癌例;A)中枢型で死腔換気状態の葉の存在する例 : 正常葉に比し死腔換気葉でP_CO_2, P_CO_2の低値, CO_2波形の偏平化, 吸気開始時の高CO_2分圧のピークが認められた。気管ではピークは認めなかった。B)中枢型で死腔換気葉の存在しない例 : CO_2分圧・波形はともに各葉および気管の間で差は認められなかった。末梢型肺癌においても同様の傾向を示した。[2]肺血栓塞栓例 : 治療前に塞栓葉でみられたP_CO_2, P_CO_2の低値やCO_2波形のピークを伴う偏平化は, 治療後改善した。気管では明らかな変化は認めなかった。FBC法は簡易で繰り返し測定でき, 動的状態での評価が可能である。従って, 局所肺血流障害の存在や部位診断, さらには治療効果の評価法として有用であると考える。 |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.16.5_430 |