気管支内に集落を形成した肺アスペルギルス症の1症例

症例は46歳, 男性. 喀血を主訴に来院. 肺結核, 糖尿病の既往歴を有する. 菌塊のTBLBにて確診し区域切除術を施行する. 手術時肉眼的に拡張した気管支内腔に米粒大の黒褐色の菌塊が充満していたが, 菌球を形成することなく, 病理組織学的検索でも気管支・周囲肺組織への浸潤像はなかった. 肺アスペルギルス症は通常菌球型, アレルギー型, および組織侵入型に分類されるが, 本症例は菌球を形成することなく気管内に集落を形成しており稀な肺アスペルギルス症の一症例と思われたので報告する....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 1993, Vol.15 (6), p.598-598
Hauptverfasser: 小島研介, 森公介, 角南宏二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:症例は46歳, 男性. 喀血を主訴に来院. 肺結核, 糖尿病の既往歴を有する. 菌塊のTBLBにて確診し区域切除術を施行する. 手術時肉眼的に拡張した気管支内腔に米粒大の黒褐色の菌塊が充満していたが, 菌球を形成することなく, 病理組織学的検索でも気管支・周囲肺組織への浸潤像はなかった. 肺アスペルギルス症は通常菌球型, アレルギー型, および組織侵入型に分類されるが, 本症例は菌球を形成することなく気管内に集落を形成しており稀な肺アスペルギルス症の一症例と思われたので報告する.
ISSN:0287-2137