無気肺を契期に発見された食道癌

食道癌は現在なお進行して発見されることが多く, また気管, 気管支は解剖学的にも浸潤を受けやすい. 今回, 我々は呼吸器症状を主として生じ無気肺を指摘され, 精査にて食道癌と診断された3症例を経験したので報告する. 男性1例, 女性2例(75歳~83歳)であり, いずれも特に基礎疾患はなかった. 食道癌の主占拠部位は, いずれも胸部中部食道(Im)であり, 浸潤部位は, 左主気管支2例, 右中幹気管支1例であった. CTにては同部の食道壁の肥厚を認め, 食道内視鏡にて食道癌の確認がなされた. 気道浸潤による呼吸器症状を主とする食道癌も稀にあり, 注意が必要と思われた....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 1993, Vol.15 (6), p.594-594
Hauptverfasser: 中木浩司, 倉光達也, 田中伸幸, 西川英一, 由水多津子, 野村敏, 有吉功, 中村洋, 松本常男, 中西敬, 三浦剛史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:食道癌は現在なお進行して発見されることが多く, また気管, 気管支は解剖学的にも浸潤を受けやすい. 今回, 我々は呼吸器症状を主として生じ無気肺を指摘され, 精査にて食道癌と診断された3症例を経験したので報告する. 男性1例, 女性2例(75歳~83歳)であり, いずれも特に基礎疾患はなかった. 食道癌の主占拠部位は, いずれも胸部中部食道(Im)であり, 浸潤部位は, 左主気管支2例, 右中幹気管支1例であった. CTにては同部の食道壁の肥厚を認め, 食道内視鏡にて食道癌の確認がなされた. 気道浸潤による呼吸器症状を主とする食道癌も稀にあり, 注意が必要と思われた.
ISSN:0287-2137