気管支内病変を認めた非ホジキンリンパ腫の1例
症例は, 60歳男性. 3年前に両側肺門部陰影の拡大を指摘され, サルコイドーシス疑いにて前斜角筋リンパ節生検, 気管支鏡検査下BAL等施行されるも確定診断がつかず外来にて経過観察されていた. 平成4年5月より, 両側肺門部陰影が増大したため精査目的にて当科入院となった. 胸部CTでは, 両側肺門及び縦隔リンパ節の著明な腫大と右中葉の一部に無気肺を認めた. 気管支鏡検査では, 右中間幹より末梢に広がる多発性の結節を気管支内に認めた. 縦隔鏡下リンパ節生検にて非ホジキンリンパ腫と診断された. 文献的には, 非ホジキンリンパ腫での気管支鏡膚所見例は自験例を含め50例で, 本邦では自験例が18例目で...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 1993, Vol.15 (4), p.66-66 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は, 60歳男性. 3年前に両側肺門部陰影の拡大を指摘され, サルコイドーシス疑いにて前斜角筋リンパ節生検, 気管支鏡検査下BAL等施行されるも確定診断がつかず外来にて経過観察されていた. 平成4年5月より, 両側肺門部陰影が増大したため精査目的にて当科入院となった. 胸部CTでは, 両側肺門及び縦隔リンパ節の著明な腫大と右中葉の一部に無気肺を認めた. 気管支鏡検査では, 右中間幹より末梢に広がる多発性の結節を気管支内に認めた. 縦隔鏡下リンパ節生検にて非ホジキンリンパ腫と診断された. 文献的には, 非ホジキンリンパ腫での気管支鏡膚所見例は自験例を含め50例で, 本邦では自験例が18例目である. Roseらは, 気管支鏡所見を多発粘膜下結節の形態をとるものと単発腫瘤の形態をとるものの2型に分類している. また, 谷川らは, 隆起性腫瘤病変, 多発粘膜下小結節病変, びまん性粘膜下浸潤病変の3型に分類している. 自験例は, 多発性粘膜下小結節病変に属し, 縦隔リンパ節からの直接浸潤と思われた. |
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ISSN: | 0287-2137 |