気管気管支狭窄に対するexpandable metallic stentによる気道拡張術
目的:気道狭窄に対するexpandable metallic stent(EMS)の利点欠点および高度狭窄例における挿入方法について報告する. 対象:気管支の腫瘍性圧排性狭窄4例, 浸潤性狭窄2例気管の腫瘍性圧排性狭窄2例, 分岐部形成術後の気管支軟化症と肉芽性狭窄1例, 計9例を対象とした. 結果:腫瘍による圧排性狭窄と術後気管支軟化症に対してはEMS挿入により速やかに気道内腔が拡張した. 浸潤性気管支狭窄の1例ではステントの間より腫瘍が増殖し無効であった. 他の浸潤性気管支狭窄の1例に対してはメッシュ張りEMSが気道の内腔を良好に開存した. 肉芽性狭窄に対してはステントの間よりの肉芽増生に...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 1993, Vol.15 (4), p.58-58 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:気道狭窄に対するexpandable metallic stent(EMS)の利点欠点および高度狭窄例における挿入方法について報告する. 対象:気管支の腫瘍性圧排性狭窄4例, 浸潤性狭窄2例気管の腫瘍性圧排性狭窄2例, 分岐部形成術後の気管支軟化症と肉芽性狭窄1例, 計9例を対象とした. 結果:腫瘍による圧排性狭窄と術後気管支軟化症に対してはEMS挿入により速やかに気道内腔が拡張した. 浸潤性気管支狭窄の1例ではステントの間より腫瘍が増殖し無効であった. 他の浸潤性気管支狭窄の1例に対してはメッシュ張りEMSが気道の内腔を良好に開存した. 肉芽性狭窄に対してはステントの間よりの肉芽増生により再狭窄し, Dumon tubeの挿入を要した. 腫瘍による気管の高度狭窄例においてはあらかじめ気管チューブで内腔拡張した後, EMSを挿入する方法が安全であった. 気管支の高度狭窄例でEMS単独では内腔拡張が充分得られない場合, バルーン拡張術の併用が有効であった. 結語:1)EMSは腫瘍による圧排性気管気管支狭窄および術後気管支軟化症に対し, 気道内腔を良好に拡張した. 2)浸潤性気管支狭窄や肉芽性狭窄に対してはEMSは無効であった. 3)気管や気管支の高度狭窄例においてはブジーリングおよびバルーン拡張術の併用が安全かつ有効であった. |
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ISSN: | 0287-2137 |