電子スコープ;EVIS気管支ビデオスコープXBF-200試作機の使用経験

1992年8月からEVIS気管支ビデオスコープXBF-200試作機によって気管支鏡検査を行った. 今回, 本機の操作性, 画質, 写真の鮮明度, 吸引力, 経鼻的気管支鏡挿入上の問題などにつき検討を加えた. 使用した機種は, XBF-200とXBF-P200の2種類であり, それぞれ外径は, 6.3mm, 5.3mm, チャンネル径は, 両者とも2mmである. 従来のファイバースコープと比較して, 視野角, 湾曲角, 観察深度は, 同等であり, 観察可能領域には差を認めなかった. 一方, 画像的には, 特に, XBF-200において, 拡大された鮮明な画像が得られた. また, 静止画面にて画像...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 1993, Vol.15 (4), p.45-45
Hauptverfasser: 新井徹, 中山富雄, 今村文生, 中村慎一郎, 宝来威, 松田実
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1992年8月からEVIS気管支ビデオスコープXBF-200試作機によって気管支鏡検査を行った. 今回, 本機の操作性, 画質, 写真の鮮明度, 吸引力, 経鼻的気管支鏡挿入上の問題などにつき検討を加えた. 使用した機種は, XBF-200とXBF-P200の2種類であり, それぞれ外径は, 6.3mm, 5.3mm, チャンネル径は, 両者とも2mmである. 従来のファイバースコープと比較して, 視野角, 湾曲角, 観察深度は, 同等であり, 観察可能領域には差を認めなかった. 一方, 画像的には, 特に, XBF-200において, 拡大された鮮明な画像が得られた. また, 静止画面にて画像を確認するため, 確実な写真撮影が可能であった. 吸引力は, やや弱いという印象はあるが, 粘稠な分泌物が多量に認められる場合を除き, 通常の観察には, 大きな問題とならなかった. さらに, 当院においては, 基本的に経鼻的挿入を行なったが, 経口挿入を余儀なくされる場合は稀であり, 経鼻的にも充分使用可能であると思われた.
ISSN:0287-2137