気管内に多発性ポリープを生じた非定型抗酸菌症の1例
症例:50歳, 女性. 主訴:喘鳴, 血痰. 現症・経過:88.5月右股関節痛にて当院整形外科入院. 手術標本より非定型抗酸菌症と診断される. この時点で, 病変分布は右股関節, 両腸骨, 両仙腸関節, 胸骨であった. 90.7月, 肺病変が出現. 気管支洗浄液よりG4号が検出され, M. avium complexが同定された. SM・INH・RFP・OFLXにて排菌停止したため, 91.5月より無治療で経過観察. 92.2月頃から咽頭部違和感, 血痰が出現. 6月頃より吸気時呼吸困難感, 喘鳴を自覚, 喀痰よりG3号が検出される. 7月喘鳴著明, 血痰増量のため, 気管支鏡施行し, 気管内...
Gespeichert in:
Hauptverfasser: | , , , , , , , |
---|---|
Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 症例:50歳, 女性. 主訴:喘鳴, 血痰. 現症・経過:88.5月右股関節痛にて当院整形外科入院. 手術標本より非定型抗酸菌症と診断される. この時点で, 病変分布は右股関節, 両腸骨, 両仙腸関節, 胸骨であった. 90.7月, 肺病変が出現. 気管支洗浄液よりG4号が検出され, M. avium complexが同定された. SM・INH・RFP・OFLXにて排菌停止したため, 91.5月より無治療で経過観察. 92.2月頃から咽頭部違和感, 血痰が出現. 6月頃より吸気時呼吸困難感, 喘鳴を自覚, 喀痰よりG3号が検出される. 7月喘鳴著明, 血痰増量のため, 気管支鏡施行し, 気管内に多発する易出血性ポリープを認めた. 同ポリープの生検よりinflammatory granulation tissueの組織診を得, チール・ネルゼン染色にて多数の抗酸菌を認めた. 気管の最狭部は約3mmであったため, パルス療法も含めたステロイド投与を行いながら, OFLX・CS・THによる治療を継続中である. |
---|---|
ISSN: | 0287-2137 |