Bronchodilator-resistive cough in atopic patients(atopic cough)とBronchodilator-responsive cough(cough variant asthma)のカプサイシン咳感受性

Atopic cough(AC)の咳嗽出現の機序を解明するために, AC患者5名とcough variant asthma(CVA)患者10名を対象として初診時と咳嗽軽快時の2回カプサイシン咳閾値(最初に5回以上咳が誘発されるカプサイシン溶液の濃度)を測定した. 初診時咳閾値はACがCVAに比べて有意に低値だった. ACではヒスタミンH_1 -拮抗薬やステロイド治療によって咳嗽が軽快した時の咳閾値は, 初診時に比べて有意に上昇した. しかしながら, CVAでは初診時と軽快時の咳閾値には有意な変化はみられなかった. 以上の成績は, ACでは咳受容体感受性の亢進が, CVAでは気道過敏性の亢進に基...

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Hauptverfasser: 藤村政樹, 小川晴彦, 斉藤元泰, 野村将春, 柴田和彦, 中積泰人, 水口雅之, 雨宮徳直, 辻浦寧枝子, 松田保, 上尾友美恵, 橋本琢磨
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Atopic cough(AC)の咳嗽出現の機序を解明するために, AC患者5名とcough variant asthma(CVA)患者10名を対象として初診時と咳嗽軽快時の2回カプサイシン咳閾値(最初に5回以上咳が誘発されるカプサイシン溶液の濃度)を測定した. 初診時咳閾値はACがCVAに比べて有意に低値だった. ACではヒスタミンH_1 -拮抗薬やステロイド治療によって咳嗽が軽快した時の咳閾値は, 初診時に比べて有意に上昇した. しかしながら, CVAでは初診時と軽快時の咳閾値には有意な変化はみられなかった. 以上の成績は, ACでは咳受容体感受性の亢進が, CVAでは気道過敏性の亢進に基づく気管支平滑筋の攣縮が咳嗽発生の基本病態であることを示唆する.
ISSN:0287-2137