スタチンの有する抗炎症効果: ヒト樹状細胞サブセットを治療ターゲットとした新たな視点からの解析
「I. はじめに」 一般に免疫応答は樹状細胞(Dendritic cell:DC)によって制御されているが, DCは大きく2つのサブセットがあり, それぞれに異なる機能を持ち, 様々な炎症性免疫疾患の病態発症・進展に重要な働きをする. 自己免疫疾患は, 本来抑制されるはずの自己成分に対する免疫応答に基づく疾患である. 全身性エリテマトーデス(SLE)においては, DCサブセットの一つ, 形質細胞様DC(plasmacytoid DC:pDC)が自己核酸に応答して, 持続的な異常I型IFN産生することが, 病態形成に関与している. 一方, アレルギーはTh2サイトカインの産生, IgE産生性B細...
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Veröffentlicht in: | CYTOMETRY RESEARCH 2015/04/25, Vol.25(1), pp.19-24 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」 一般に免疫応答は樹状細胞(Dendritic cell:DC)によって制御されているが, DCは大きく2つのサブセットがあり, それぞれに異なる機能を持ち, 様々な炎症性免疫疾患の病態発症・進展に重要な働きをする. 自己免疫疾患は, 本来抑制されるはずの自己成分に対する免疫応答に基づく疾患である. 全身性エリテマトーデス(SLE)においては, DCサブセットの一つ, 形質細胞様DC(plasmacytoid DC:pDC)が自己核酸に応答して, 持続的な異常I型IFN産生することが, 病態形成に関与している. 一方, アレルギーはTh2サイトカインの産生, IgE産生性B細胞の誘導, 好酸球や肥満細胞の活性化という一連の免疫カスケードにより惹起される. そのトリガーとして, 上皮由来の胸腺間質リンパ球増殖因子(TSLP)によって活性化したミエロイド系DC(myeloid DC:mDC)がOX40リガンド(OX40L)とCCL17を発現し, エフェクターTh2細胞誘導ならびにその増殖維持に寄与することによりアレルギー性炎症が惹起・増悪する. |
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ISSN: | 0916-6920 2424-0664 |
DOI: | 10.18947/cytometryresearch.25.1_19 |