9 colorフローサイトメトリーによる小児白血病のマーカー解析
【はじめに】 東京小児がん研究グループ(Tokyo Children Cancer Study Group, TCCSG)の小児急性リンパ芽球性白血病(Acute Lymphoblastic Leukemia, ALL)に対する多施設共同治療研究では, 単一検査施設での4カラー解析によるマーカー中央診断を行っている1). 小児では採取できる検体量が限られていることや, 貴重な余剰検体を将来の白血病治療研究のために有効活用することが今後一層重要になってくると予測されることから, マーカー検査に使用する検体量を極力押さえる努力が必要である. 一方, 近年の技術の進歩によりフローサイトメトリーのマル...
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Veröffentlicht in: | CYTOMETRY RESEARCH 2010/09/25, Vol.20(2), pp.27-33 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】 東京小児がん研究グループ(Tokyo Children Cancer Study Group, TCCSG)の小児急性リンパ芽球性白血病(Acute Lymphoblastic Leukemia, ALL)に対する多施設共同治療研究では, 単一検査施設での4カラー解析によるマーカー中央診断を行っている1). 小児では採取できる検体量が限られていることや, 貴重な余剰検体を将来の白血病治療研究のために有効活用することが今後一層重要になってくると予測されることから, マーカー検査に使用する検体量を極力押さえる努力が必要である. 一方, 近年の技術の進歩によりフローサイトメトリーのマルチカラー化が著しく進み, 同時に多数の抗原についての情報が得ることか可能になってきている. 白血病のマーカー検査についても, マルチカラー化を進めることによって, 必要な検体量を減らすとともに, 各抗原の発現の相互の関係がより詳細に取得できるものと期待される. |
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ISSN: | 0916-6920 2424-0664 |
DOI: | 10.18947/cytometryresearch.20.2_27 |