白血病細胞の同時マルチカラー解析における7-アミノ-アクチノマイシン-Dによる生細胞と死細胞の識別

マルチカラーによる白血病細胞表面および細胞質内抗原の同時解析には細胞膜透過亢進処理が必要とされる。し かしながら試料中に死細胞が混入しているとフローサイトメトリーによる解析精度が低下する。我々は市販されているFix & Perm細胞膜透過亢進キットに7-アミノ-アクチノマイシン(7-AAD)を組み合わせることにより死細胞を迅速に除外する方法を開発した。7-AADの無蛍光アナログ体であるアクチノマイシンDを添加することにより,死細胞に取り込まれた7-AADが細胞膜の透過処理を受けた生細胞中へ拡散することが阻止された。その結果,試料中に死細胞が存在していても正確に白血病細胞の系統帰属をフロ...

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Veröffentlicht in:CYTOMETRY RESEARCH 2004/06/20, Vol.14(1), pp.25-32
Hauptverfasser: 三浦, 利彦, 張替, 秀郎, 舩渡, 忠男, 賀来, 満夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:マルチカラーによる白血病細胞表面および細胞質内抗原の同時解析には細胞膜透過亢進処理が必要とされる。し かしながら試料中に死細胞が混入しているとフローサイトメトリーによる解析精度が低下する。我々は市販されているFix & Perm細胞膜透過亢進キットに7-アミノ-アクチノマイシン(7-AAD)を組み合わせることにより死細胞を迅速に除外する方法を開発した。7-AADの無蛍光アナログ体であるアクチノマイシンDを添加することにより,死細胞に取り込まれた7-AADが細胞膜の透過処理を受けた生細胞中へ拡散することが阻止された。その結果,試料中に死細胞が存在していても正確に白血病細胞の系統帰属をフロサイトメトリーにより評価することが可能となる。
ISSN:0916-6920
2424-0664
DOI:10.18947/cytometryresearch.14.1_25