医学部生に対する英語学習に関する意識調査

「抄録」医療の国際化により, 日本人医学生の英語力強化が重要課題として認識されるようになった. 川崎医科大学では, 1年次から4年次1学期にかけ, 英語を必修科目として開講している. 第二言語習得においては, 動機づけが重要な役割を果たす. 本稿の目的は, 学生の英語に対する姿勢を明確にすることによって, より効果的な動機づけに基づく英語学習プログラムを構築するための基礎資料を提供することである. 英語に対する意識, 英語学習に対する意識, 英語資格試験, および, 海外経験の四項目に関するアンケート調査により, 本学学生については, 英語に対する関心, 英語学習の必要性に対する認識がともに高...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:KAWASAKI IGAKKAI SHI LIBERAL ARTS & SCIENCES 2015-12 (41), p.41-48
Hauptverfasser: 長谷川真紀, 尾崎千夏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「抄録」医療の国際化により, 日本人医学生の英語力強化が重要課題として認識されるようになった. 川崎医科大学では, 1年次から4年次1学期にかけ, 英語を必修科目として開講している. 第二言語習得においては, 動機づけが重要な役割を果たす. 本稿の目的は, 学生の英語に対する姿勢を明確にすることによって, より効果的な動機づけに基づく英語学習プログラムを構築するための基礎資料を提供することである. 英語に対する意識, 英語学習に対する意識, 英語資格試験, および, 海外経験の四項目に関するアンケート調査により, 本学学生については, 英語に対する関心, 英語学習の必要性に対する認識がともに高いことが示された. その一方で, 英語に対する苦手意識が高く, その傾向が学年と比例して増加することも明らかになった. これらの結果から, 苦手意識軽減を意図した初年次英語プログラムの開発, および, 個々の学生の英語学習目標の具体化が必要であることが示唆された.
ISSN:0386-5398