患者教育のための指導技法を習得させる教授法の開発-目標分析の手法を中心に

「概要」患者教育の指導技法を看護科の学生へ教授した. 授業は目標の明確化とスモール. ステップの計画の立て方に重点をおいた. 授業のテーマは日常生活場面(お茶を入れる)であり, 予定通りに実施できた. 入院時のオリエンテーションという看護場面へ, 授業で指導した目標分析の方法が適用できるようになったことから, 学生の指導能力の向上が確認できた. I主題設定の意図 1. 患者教育の必要性とその指導 現代医学の高度な発展は, 難病の治療に成功し, それとともに人生80年といわれる高齢化社会が到来した. しかし, それに付随して医療費は年々増大し, 今や国家的な大きな問題となっている. その対策の一...

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Veröffentlicht in:KAWASAKI IGAKKAI SHI LIBERAL ARTS & SCIENCE COURSE 1985, Vol.11, p.15-32
Hauptverfasser: 片山英雄, 渡辺ふみ子, 林喜美子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「概要」患者教育の指導技法を看護科の学生へ教授した. 授業は目標の明確化とスモール. ステップの計画の立て方に重点をおいた. 授業のテーマは日常生活場面(お茶を入れる)であり, 予定通りに実施できた. 入院時のオリエンテーションという看護場面へ, 授業で指導した目標分析の方法が適用できるようになったことから, 学生の指導能力の向上が確認できた. I主題設定の意図 1. 患者教育の必要性とその指導 現代医学の高度な発展は, 難病の治療に成功し, それとともに人生80年といわれる高齢化社会が到来した. しかし, それに付随して医療費は年々増大し, 今や国家的な大きな問題となっている. その対策の一つに, 国民自身が自己の健康管理に留意することがある. このことについて, 昭和59年11月20日の新聞は, 国民健康会議の提言(1)を次のように報じている. [新しい時代の健康のとらえ方]現在の疾病構造は成人病と呼ばれる慢性の疾患が中心となり, 体にどこか具合のよくないところを持ちながらも通常の社会生活を営むというように「一病息災」も健康と考え, うまく病気と付き合っていくことが大切となろう.
ISSN:0386-5398
DOI:10.11482/kmj-las(11)15