歯周補綴
1.歯周補綴の定義 現在, 歯周疾患はいくつかの種類に分類されているが, 一般的な慢性歯周炎に関してはその治療法がほぼ確立している. 治療の本質は個々の患者におけるリスクファクターを把握し炎症を管理することにあり, 口腔清掃指導, スケーリング, ルートプレーニングなど初期治療を行うことで病変の進行を止めることができる. しかしこのような状態を長期的に持続することの困難さはだれしもが経験するところであろう. 特にプラークコントロールに関しては歯周組織の変形によりさらに患者にとって困難な状態になることも多い. 患者自身がプラークコントロールしづらい部位を, 何らかの方法で修正することはメンテナン...
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Veröffentlicht in: | 昭和歯学会雑誌 2001, Vol.21 (1), p.27-30 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1.歯周補綴の定義 現在, 歯周疾患はいくつかの種類に分類されているが, 一般的な慢性歯周炎に関してはその治療法がほぼ確立している. 治療の本質は個々の患者におけるリスクファクターを把握し炎症を管理することにあり, 口腔清掃指導, スケーリング, ルートプレーニングなど初期治療を行うことで病変の進行を止めることができる. しかしこのような状態を長期的に持続することの困難さはだれしもが経験するところであろう. 特にプラークコントロールに関しては歯周組織の変形によりさらに患者にとって困難な状態になることも多い. 患者自身がプラークコントロールしづらい部位を, 何らかの方法で修正することはメンテナンスをしていくうえで重要になる. また, 歯周疾患により付着の減少した歯では, 通常の咬合力でさえも外傷的に作用し, 咬合を安定化させ歯列を維持するうえで大きな不安材料をわれわれ臨床家に与えることになる. 臼歯部の咬合支持が, 全部あるいは一部失われ, その結果前歯部が突出する症例は日常よく経験する. |
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ISSN: | 0285-922X |