試作CAD/CAM装置二号機で製作されたセラミッククラウンの適合精度に及ぼす計測条件の影響
著者らは主としてクラウン自動作製用の歯科用CAD/CAMシステムの開発を行ってきた.これまで小型CAD/CAM装置を試作し, その構成要素である計測装置と加工装置の性能を評価してきた.特に計測については, 単純化した模型を用いて, 支台歯軸面とマージン部に生じる計測誤差を詳細に検討し, 隣在歯が影響することを明らかにした.本研究では, これまでの研究成果をもとに, 試作二号機を用いて, 臨床に近い支台歯模型を計測条件を変えて計測し, さらにセラミックスブロックからクラウンを切削加工し, 模型にセメント合着してセメント被膜厚さを測定した.その結果, 分割模型を計測することにより, ショルダー部の...
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Veröffentlicht in: | 昭和歯学会雑誌 2000/06/30, Vol.20(2), pp.165-172 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 著者らは主としてクラウン自動作製用の歯科用CAD/CAMシステムの開発を行ってきた.これまで小型CAD/CAM装置を試作し, その構成要素である計測装置と加工装置の性能を評価してきた.特に計測については, 単純化した模型を用いて, 支台歯軸面とマージン部に生じる計測誤差を詳細に検討し, 隣在歯が影響することを明らかにした.本研究では, これまでの研究成果をもとに, 試作二号機を用いて, 臨床に近い支台歯模型を計測条件を変えて計測し, さらにセラミックスブロックからクラウンを切削加工し, 模型にセメント合着してセメント被膜厚さを測定した.その結果, 分割模型を計測することにより, ショルダー部のとくに軸面への移行部の計測精度が向上することが判明した.また, 計測ピッチを180μmにすると, ほぼ設計したセメント被膜厚のクラウンを製作できることが判明した.以上のことから, 本CAD/CAM装置二号機では計測方法を改良することにより, 臨床的に許容できる適合性のセラミッククラウンの製作が可能である. |
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ISSN: | 0285-922X 2186-5396 |
DOI: | 10.11516/dentalmedres1981.20.165 |