研磨剤入り歯磨剤を用いたブラッシングのエナメル質と象牙質におよぼす影響

毎日の歯磨き(brushing)は歯と歯周組織の健康のために必要であるが, 慣用的に市販の歯磨剤が使用され, その大多数には研磨剤が含まれている. ここでは, 歯質に対する市販の研磨剤入り歯磨剤の磨耗性をin-vitroとin-situのbrushingで, さらに, in-situで歯磨剤を使用しない, いわゆる唾液brushingの効果について報告する. [1] in-vitroにおけるエナメル質へのbrushing:研磨剤にcalcium hydrogenphosphate(CHP)を含む歯磨剤を用いて, 歯冠エナメル質の表層下200-300μmの鏡面研磨面を, 電動歯ブラシ(振動数:3...

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Veröffentlicht in:昭和歯学会雑誌 1997/12/31, Vol.17(4), pp.421-422
1. Verfasser: 小高, 鐵男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:毎日の歯磨き(brushing)は歯と歯周組織の健康のために必要であるが, 慣用的に市販の歯磨剤が使用され, その大多数には研磨剤が含まれている. ここでは, 歯質に対する市販の研磨剤入り歯磨剤の磨耗性をin-vitroとin-situのbrushingで, さらに, in-situで歯磨剤を使用しない, いわゆる唾液brushingの効果について報告する. [1] in-vitroにおけるエナメル質へのbrushing:研磨剤にcalcium hydrogenphosphate(CHP)を含む歯磨剤を用いて, 歯冠エナメル質の表層下200-300μmの鏡面研磨面を, 電動歯ブラシ(振動数:3,300/minで10分間brushingした. レーザー顕微鏡測定による磨耗の深さは1.01±0.12μmを示し, エナメル質は研磨剤入り歯磨剤brushingで磨耗することが明らかにされた.
ISSN:0285-922X
2186-5396
DOI:10.11516/dentalmedres1981.17.421