移植骨におけるインプラント周囲の骨反応

顎骨再建には従来より遊離腸骨移植が広く行われてきたが, 近年は各種トレーを併用する新鮮自家腸骨海綿骨細片(PCBM)移植, あるいは血管柄付骨移植の応用による顎骨再建が行われるようになってきている. さらに最近では, これら移植部にインプラントを適用し, インプラント義歯による咀嚼・摂食機能の改善, 回復が図られるようになりつつある. 今回は, これら各種骨移植部への人工歯根の適用の指針を得るために行われた遊離腸骨, 腸骨PCBM, および血管柄付腸骨移植などの動物実験におけるインプラント(アパタイト製人工歯根)周囲の骨反応の概要について述べる. 試料作製法, 染色法および観察法 試料作製法:...

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Veröffentlicht in:昭和歯学会雑誌 1997/03/31, Vol.17(1), pp.75-78
Hauptverfasser: 大野, 康亮, 道, 健一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:顎骨再建には従来より遊離腸骨移植が広く行われてきたが, 近年は各種トレーを併用する新鮮自家腸骨海綿骨細片(PCBM)移植, あるいは血管柄付骨移植の応用による顎骨再建が行われるようになってきている. さらに最近では, これら移植部にインプラントを適用し, インプラント義歯による咀嚼・摂食機能の改善, 回復が図られるようになりつつある. 今回は, これら各種骨移植部への人工歯根の適用の指針を得るために行われた遊離腸骨, 腸骨PCBM, および血管柄付腸骨移植などの動物実験におけるインプラント(アパタイト製人工歯根)周囲の骨反応の概要について述べる. 試料作製法, 染色法および観察法 試料作製法: 実験動物を一定の時期ごとに屠殺し, 摘出された顎骨は10%中性ホルモールで固定後, 脱水, Stylen monomerを経て, polyester樹脂に浸漬, 包埋, 硬化された.
ISSN:0285-922X
2186-5396
DOI:10.11516/dentalmedres1981.17.75