クラウン・ブリッジの統計的観察
本研究は, 平成4年度に昭和大学歯科病院第一補綴科で装着されたクラウンおよびブリッジについて, その総製作数, 種類および割合, 支台歯の有髄, 無髄等を統計的に調査し, 歯冠補綴治療の現状を把握することを目的として行われ, 以下の結果が得られた. 1.クラウンとブリッジの総数は1,256個で, クラウンが1,074個(85.5%), ブリッジが182個(14.5%)であった. 2.クラウンにおいて最も多いのは全部鋳造冠584個(54.4%)で, 次いで陶材焼付鋳造冠288個(26.8%)で, 平成3年度に一例も装着されなかったレジン前装鋳造冠が110個(10.2%)と急増した. 3.クラウン...
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Veröffentlicht in: | 昭和歯学会雑誌 1995, Vol.15 (3), p.184-192 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究は, 平成4年度に昭和大学歯科病院第一補綴科で装着されたクラウンおよびブリッジについて, その総製作数, 種類および割合, 支台歯の有髄, 無髄等を統計的に調査し, 歯冠補綴治療の現状を把握することを目的として行われ, 以下の結果が得られた. 1.クラウンとブリッジの総数は1,256個で, クラウンが1,074個(85.5%), ブリッジが182個(14.5%)であった. 2.クラウンにおいて最も多いのは全部鋳造冠584個(54.4%)で, 次いで陶材焼付鋳造冠288個(26.8%)で, 平成3年度に一例も装着されなかったレジン前装鋳造冠が110個(10.2%)と急増した. 3.クラウンは前歯部では陶材焼付鋳造冠が, 小臼歯部では全部鋳造冠が半数以上を占め, 大臼歯部では約9割が全部鋳造冠であった. 4.ブリッジは臼歯部に約60%, 前歯部および前歯部から臼歯部にわたるものが, それぞれ約20%ずつ装着されていた. 5.ブリッジはすべての部位において1歯欠損2本支台歯が最も多かった. 6.クラウンにおける保険診療は66.1%であり, ブリッジにおいては61.0%であった. 7.クラウンの支台歯における無髄歯は88.5%であり, ブリッジにおいては70.1%であった. |
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ISSN: | 0285-922X |