プラズマ溶射によるアパタイトコーティングチタン人工歯根 (Integral®) の臨床応用
プラズマ溶射によるアパタイトコーティングチタン人工歯根 (Integral (R) ) 適用例の臨床経過について検討した.対象は男性14例, 女性16例の計30例, 年齢は22歳-73歳である.これらの症例に対し, 1988年4月-1990年5月に162本のIntegral®人工歯根を埋入した.その結果, 1.術中偶発症として上顎洞への穿孔が3例, 術直後合併症として下唇の知覚鈍麻が6例, 創の喀開が5例にみられたが, 重篤なものは認められなかった.2.フィクスチャー埋入後2年8か月から4年9か月, 平均3年5か月経過した時点で162本中158本 (97.5%) が経過良好であった.不良例4本...
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Veröffentlicht in: | 昭和歯学会雑誌 1993/09/30, Vol.13(3), pp.243-253 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | プラズマ溶射によるアパタイトコーティングチタン人工歯根 (Integral (R) ) 適用例の臨床経過について検討した.対象は男性14例, 女性16例の計30例, 年齢は22歳-73歳である.これらの症例に対し, 1988年4月-1990年5月に162本のIntegral®人工歯根を埋入した.その結果, 1.術中偶発症として上顎洞への穿孔が3例, 術直後合併症として下唇の知覚鈍麻が6例, 創の喀開が5例にみられたが, 重篤なものは認められなかった.2.フィクスチャー埋入後2年8か月から4年9か月, 平均3年5か月経過した時点で162本中158本 (97.5%) が経過良好であった.不良例4本のうち3本は裂奇形術後症例に埋入したものであった.装着した上部構造39例のうち38例 (97.4%) が予後良好であった.3.不良要因として, 埋入部の骨量の不足, 付着歯肉の欠如, 埋入方向の不正などが考えられた.以上より, Integral (R) は臨床的に有用な人工歯根であり, その治療成績を向上させるためには, 綿密な術前計画と適切な外科的処置が必要であることが明らかとなった. |
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ISSN: | 0285-922X 2186-5396 |
DOI: | 10.11516/dentalmedres1981.13.243 |