舌膿瘍の一例

口腔領域の感染症の中でも舌膿瘍は比較的稀な疾患であり, 近年特にその報告例は少なくなっている.今回われわれは, 38歳の男性に発生した片側性舌体部膿瘍の一例を経験した、初診時, 舌に急性炎症症状は強かったものの波動は触知せず, 一見舌腫瘍を思わせる所見も見られた.しかし, 試験穿刺を行うことにより舌膿瘍と診断し, 切開排膿および化学療法を行ったところ症状は急速に改善した.この症例の概要を若干の文献的考察を加えて報告する....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:昭和歯学会雑誌 1989/12/31, Vol.9(4), pp.437-440
Hauptverfasser: 五郡, 由佳里, 真鍋, 真人, 平山, 雅仁, 原木, 隆, 木村, 義孝, 南雲, 正男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:口腔領域の感染症の中でも舌膿瘍は比較的稀な疾患であり, 近年特にその報告例は少なくなっている.今回われわれは, 38歳の男性に発生した片側性舌体部膿瘍の一例を経験した、初診時, 舌に急性炎症症状は強かったものの波動は触知せず, 一見舌腫瘍を思わせる所見も見られた.しかし, 試験穿刺を行うことにより舌膿瘍と診断し, 切開排膿および化学療法を行ったところ症状は急速に改善した.この症例の概要を若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0285-922X
2186-5396
DOI:10.11516/dentalmedres1981.9.437