咬筋電気刺激に対する三叉神経脊髄路核尾側亜核ニューロンと延髄外側網様体ニューロンの応答特性

三叉神経支配領域からの侵害情報が入力することが知られている三叉神経脊髄路核尾側亜核浅層部と延髄外側網様体とから咬筋電気刺激に対する応答を記録し, それらの応答特性について比較検討した.特異的侵害受容ニューロンが存在する脊髄路核尾側亜核浅層部からは, 短潜時を持つ応答 (短潜時応答) と長潜時を持つ応答 (長潜時応答) が得られ, 広作動域ニューロンが存在する延髄外側網様体からは, 浅層部短潜時応答と同様の潜時を持つ応答が得られた.閾値についてはいずれの応答の間にも差が認められなかった.また, 刺激強さと応答の大きさとの間にはいずれの応答においても弱い刺激範囲においてベキ関数が成立し, そのべキ...

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Veröffentlicht in:昭和歯学会雑誌 1988/12/31, Vol.8(4), pp.471-476
Hauptverfasser: 小島, 有紀子, 山上, 芳雄, 新谷, 明幸, 古屋, 良一, 鶴岡, 正吉, 川和, 忠治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:三叉神経支配領域からの侵害情報が入力することが知られている三叉神経脊髄路核尾側亜核浅層部と延髄外側網様体とから咬筋電気刺激に対する応答を記録し, それらの応答特性について比較検討した.特異的侵害受容ニューロンが存在する脊髄路核尾側亜核浅層部からは, 短潜時を持つ応答 (短潜時応答) と長潜時を持つ応答 (長潜時応答) が得られ, 広作動域ニューロンが存在する延髄外側網様体からは, 浅層部短潜時応答と同様の潜時を持つ応答が得られた.閾値についてはいずれの応答の間にも差が認められなかった.また, 刺激強さと応答の大きさとの間にはいずれの応答においても弱い刺激範囲においてベキ関数が成立し, そのべキ指数は浅層部短潜時応答では2.7, 長潜時応答では1.9, 外側網様体から得られた応答では7.0でそれぞれの応答で異なっていた.また, ベキ関数の成立範囲にも差が認められた.以上の結果より, 咬筋からの侵害情報は尾側亜核浅層部および延髄外側網様体において異なった三つの情報伝達過程によって上位中枢へ中継されることが示唆された
ISSN:0285-922X
2186-5396
DOI:10.11516/dentalmedres1981.8.471