舌・口底癌治療後の舌機能障害に対する舌接触補助床について

舌接触補助床 (palatal augmentation prosthesis: PAP) は上顎に装着する口蓋部を肥厚させた形態の装置で, 舌癌, 口底癌などの切除術, 再建術後の舌運動障害患者に用いられるほか, 脳血管障害, 神経筋疾患に起因する舌運動障害患者などに適用される. 本装置は平成22年度診療報酬改訂により新規の摂食・嚥下リハビリテーション医療技術として保険収載され,「 嚥下機能療法にともなう舌接触補助床とは, 脳血管疾患や口腔腫瘍等による摂食機能障害を有し, 摂食機能療法を現に算定している患者に対して舌接触状態等を変化させて摂食・嚥下機能の改善を目的とするために装着する床または...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Dental Medicine Research 2010/11/30, Vol.30(3), pp.253-258
1. Verfasser: 高橋, 浩二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:舌接触補助床 (palatal augmentation prosthesis: PAP) は上顎に装着する口蓋部を肥厚させた形態の装置で, 舌癌, 口底癌などの切除術, 再建術後の舌運動障害患者に用いられるほか, 脳血管障害, 神経筋疾患に起因する舌運動障害患者などに適用される. 本装置は平成22年度診療報酬改訂により新規の摂食・嚥下リハビリテーション医療技術として保険収載され,「 嚥下機能療法にともなう舌接触補助床とは, 脳血管疾患や口腔腫瘍等による摂食機能障害を有し, 摂食機能療法を現に算定している患者に対して舌接触状態等を変化させて摂食・嚥下機能の改善を目的とするために装着する床または有床義歯形態の補助床をいう. 」と解説されている. 平成21年度に当科において製作した舌接触補助床は43例であり, 当科の補綴物としては顎義歯44例に次いで多い.本稿では当科における舌接触補助床の作製法, 評価ならびに機能改善効果について概説する.
ISSN:1882-0719
2186-540X
DOI:10.7881/dentalmedres.30.253