脳卒中後重度上肢麻痺に対するGraded Repetitive Arm Supplementary Program (GRASP) と電気刺激併用の効果 - シングルケースデザインによる検討

「要旨」: 重度上肢麻痺患者に対するGraded Repetitive Arm Supplementary Program (GRASP) と電気刺激の併用効果をABAシングルケースデザインにて検討した. 方法はA期で通常作業療法, B期でGRASPに電気刺激を併用し, 1日60分実施した. 各期を4週間に設定した. 電気刺激は, 麻痺がより重度であった上肢近位部へ実施した. 結果, B期で上肢機能と生活内使用行動は臨床的に意味のある最小変化量 (MCID) を超える変化を示し, 生活内における麻痺手の補助的使用が可能となった. 重度上肢麻痺に対するGRASPと電気刺激の併用は, 上肢機能と生...

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Veröffentlicht in:作業療法 2024-04, Vol.43 (2), p.264-271
Hauptverfasser: 畠腹奈生, 大瀧亮二, 笹原寛, 齋藤佑規, 竹村直
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」: 重度上肢麻痺患者に対するGraded Repetitive Arm Supplementary Program (GRASP) と電気刺激の併用効果をABAシングルケースデザインにて検討した. 方法はA期で通常作業療法, B期でGRASPに電気刺激を併用し, 1日60分実施した. 各期を4週間に設定した. 電気刺激は, 麻痺がより重度であった上肢近位部へ実施した. 結果, B期で上肢機能と生活内使用行動は臨床的に意味のある最小変化量 (MCID) を超える変化を示し, 生活内における麻痺手の補助的使用が可能となった. 重度上肢麻痺に対するGRASPと電気刺激の併用は, 上肢機能と生活内使用を改善する可能性が示唆された.
ISSN:0289-4920