母指に限局した運動麻痺に対して持続的神経筋電気刺激下の促通反復療法を実施した脳卒中急性期の一例

要旨:症例は70歳代男性の脳梗塞急性期例で,左母指に限局した運動麻痺に対して,持続的神経筋電気刺激下の促通反復療法(以下,RFE under cNMES)を行った.第6病日からRFE under cNMESを実施し,母指の対立は短母指屈筋,掌側外転は短母指外転筋,橈側外転は長母指伸筋を電気刺激の標的筋とした.1週間の訓練で,物品操作能力(Action Research Arm Testの改善量:9点,Nine Hole Peg Testの改善量:175.62秒)の評価項目で改善を得た.RFE under cNMESを母指に選択的に実施することで,母指運動麻痺の回復を促進する可能性が示唆された....

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Veröffentlicht in:作業療法 2022/10/15, Vol.41(5), pp.602-609
Hauptverfasser: 豊栄 峻, 松元 秀次, 松原 貴哉, 川平 和美
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:要旨:症例は70歳代男性の脳梗塞急性期例で,左母指に限局した運動麻痺に対して,持続的神経筋電気刺激下の促通反復療法(以下,RFE under cNMES)を行った.第6病日からRFE under cNMESを実施し,母指の対立は短母指屈筋,掌側外転は短母指外転筋,橈側外転は長母指伸筋を電気刺激の標的筋とした.1週間の訓練で,物品操作能力(Action Research Arm Testの改善量:9点,Nine Hole Peg Testの改善量:175.62秒)の評価項目で改善を得た.RFE under cNMESを母指に選択的に実施することで,母指運動麻痺の回復を促進する可能性が示唆された.
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.41.5_602