ロコモティブシンドロームの有無に着目した作業遂行の状況の変化についての予備的研究—6ヵ月以上の追跡調査

要旨:本研究の目的はロコモティブシンドローム(ロコモ)の者,そうでない者の作業遂行の状況が時間経過によりどのように変化をするのかを明確にすることで,作業療法士がロコモ支援に携わる意義を示すことである.25名の対象者(ロコモ群16名,非ロコモ群9名)に対し追跡調査を実施した.結果,ロコモ群でのみ,作業遂行の指標であるSOPI統制,満足,余暇活動,生産活動,総得点が初回調査に比べ追跡調査で有意に低い値を示した(p<0.05).作業療法は作業に焦点を当てる必要があるためロコモによる作業遂行の不良化は作業療法士が着目すべき課題であり,作業療法士がロコモ支援に携わることは意義があることが示唆された....

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Veröffentlicht in:作業療法 2022/08/15, Vol.41(4), pp.502-506
Hauptverfasser: 栗田 洋平, 泉 良太, 鈴木 達也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:本研究の目的はロコモティブシンドローム(ロコモ)の者,そうでない者の作業遂行の状況が時間経過によりどのように変化をするのかを明確にすることで,作業療法士がロコモ支援に携わる意義を示すことである.25名の対象者(ロコモ群16名,非ロコモ群9名)に対し追跡調査を実施した.結果,ロコモ群でのみ,作業遂行の指標であるSOPI統制,満足,余暇活動,生産活動,総得点が初回調査に比べ追跡調査で有意に低い値を示した(p<0.05).作業療法は作業に焦点を当てる必要があるためロコモによる作業遂行の不良化は作業療法士が着目すべき課題であり,作業療法士がロコモ支援に携わることは意義があることが示唆された.
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.41.4_502