急性期肺炎患者のリハビリテーションアウトカムによるクラスタリングと患者背景・経過に関する検討—後ろ向きケースコントロール研究

要旨:本研究の目的は,リハビリテーションアウトカム(ADLと身体機能評価)により肺炎患者をクラスタリングし,患者背景と経過について検討することである.対象は,急性期病院に肺炎で入院した患者158名(中央値で85歳)である.方法は,階層クラスター分析を実施し,初期と退院前の前後比較を行った.結果,ADLと身体機能が中等度あるいはそれ以上の患者の多くはリハビリテーションアウトカムが改善するが,身体機能の低下を示す患者も一定数存在した.ADLと身体機能が低い肺炎患者は,終末期の患者とリハビリテーションアウトカムの改善が期待できる患者が混在していることがわかった....

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Veröffentlicht in:作業療法 2022/04/15, Vol.41(2), pp.179-187
Hauptverfasser: 今岡 泰憲, 廣瀬 桃子, 岩田 悠暉, 天白 陽介, 畑地 治
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:本研究の目的は,リハビリテーションアウトカム(ADLと身体機能評価)により肺炎患者をクラスタリングし,患者背景と経過について検討することである.対象は,急性期病院に肺炎で入院した患者158名(中央値で85歳)である.方法は,階層クラスター分析を実施し,初期と退院前の前後比較を行った.結果,ADLと身体機能が中等度あるいはそれ以上の患者の多くはリハビリテーションアウトカムが改善するが,身体機能の低下を示す患者も一定数存在した.ADLと身体機能が低い肺炎患者は,終末期の患者とリハビリテーションアウトカムの改善が期待できる患者が混在していることがわかった.
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.41.2_179