呼吸困難が軽減したことにより家庭内役割の再獲得が可能となった膠原病関連間質性肺炎の一症例

要旨:膠原病関連間質性肺炎(Collagen Vascular Disease-Associated Interstitial Pneumonia;以下,CVD-IP)と診断された60歳代の男性患者に対し,呼吸困難が生じていた家事動作への作業療法介入を行った.本症例の呼吸困難は,拘束性換気障害による換気効率の低下と拡散障害による低酸素血症が影響していた.呼吸困難を軽減するために,作業様式の変更,仕事量の調整,環境調整,本症例に適した呼吸方法の指導を行った.作業療法介入後は呼吸困難が軽減し,満足度の高い生活への行動変容が可能となった.CVD-IPの病態把握,呼吸分析,作業遂行分析が,本症例の呼吸...

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Veröffentlicht in:作業療法 2021/08/15, Vol.40(4), pp.473-480
Hauptverfasser: 熊野 宏治, 松田 直人, 進藤 篤史, 村田 博昭, 山田 崇央
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:膠原病関連間質性肺炎(Collagen Vascular Disease-Associated Interstitial Pneumonia;以下,CVD-IP)と診断された60歳代の男性患者に対し,呼吸困難が生じていた家事動作への作業療法介入を行った.本症例の呼吸困難は,拘束性換気障害による換気効率の低下と拡散障害による低酸素血症が影響していた.呼吸困難を軽減するために,作業様式の変更,仕事量の調整,環境調整,本症例に適した呼吸方法の指導を行った.作業療法介入後は呼吸困難が軽減し,満足度の高い生活への行動変容が可能となった.CVD-IPの病態把握,呼吸分析,作業遂行分析が,本症例の呼吸困難を軽減することに有効であった.
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.40.4_473