問題行動を呈する児童への作業療法士による学校コンサルテーション

要旨:普通教室に在籍する問題行動を呈する児童に対して,作業療法士(以下,OT)が約1年にわたり10回,保護者・教職員にコンサルテーションを実施した.保護者・教職員の主訴に対し,OTは特性要因図を用い本児の状況を説明し,焦点化すべき目標を協議した.さらにOTは,問題行動を応用行動分析学に基づいて機能分析を行い,具体的な対処方法を助言した.結果,学校生活において,規則違反的行動,注意の問題,思考の問題などの問題行動が減少した.攻撃的行動は,言語による抵抗や拒否は残存していたが,暴力行為は,ほぼ認められなくなった.さらに教室内で過ごせる時間も増加し,課題に取り組む頻度も改善した....

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Veröffentlicht in:作業療法 2021/06/15, Vol.40(3), pp.359-369
Hauptverfasser: 倉澤 茂樹, 立山 清美, 塩津 裕康, 中岡 和代, 大歳 太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:要旨:普通教室に在籍する問題行動を呈する児童に対して,作業療法士(以下,OT)が約1年にわたり10回,保護者・教職員にコンサルテーションを実施した.保護者・教職員の主訴に対し,OTは特性要因図を用い本児の状況を説明し,焦点化すべき目標を協議した.さらにOTは,問題行動を応用行動分析学に基づいて機能分析を行い,具体的な対処方法を助言した.結果,学校生活において,規則違反的行動,注意の問題,思考の問題などの問題行動が減少した.攻撃的行動は,言語による抵抗や拒否は残存していたが,暴力行為は,ほぼ認められなくなった.さらに教室内で過ごせる時間も増加し,課題に取り組む頻度も改善した.
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.40.3_359