回復期片麻痺患者の上衣更衣自立到達期間に影響を及ぼす因子

要旨:回復期リハビリテーション病棟において,上衣更衣が自立した初発脳卒中患者56例を対象に,自立到達期間の影響因子を検討した.自立到達期間が1ヵ月以内,1ヵ月以降2ヵ月以内,2ヵ月以降の3群に分類し,年齢などの基本的属性,脳卒中機能評価法(以下,SIAS),神経心理学的検査,Functional Independence Measure(以下,FIM)を初回評価値で比較した.1ヵ月以内群はFIM上衣更衣・問題解決・記憶,SIAS下肢運動機能・感覚機能が高値であった.1ヵ月以降2ヵ月以内群の特徴は明確でなく,2ヵ月以降群はFIM社会的交流,SIAS視空間認知が低値だった.自立到達期間の影響因子は...

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Veröffentlicht in:作業療法 2020/12/15, Vol.39(6), pp.657-663
Hauptverfasser: 斉藤 良行, 小島 伸枝, 木村 憲仁
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:回復期リハビリテーション病棟において,上衣更衣が自立した初発脳卒中患者56例を対象に,自立到達期間の影響因子を検討した.自立到達期間が1ヵ月以内,1ヵ月以降2ヵ月以内,2ヵ月以降の3群に分類し,年齢などの基本的属性,脳卒中機能評価法(以下,SIAS),神経心理学的検査,Functional Independence Measure(以下,FIM)を初回評価値で比較した.1ヵ月以内群はFIM上衣更衣・問題解決・記憶,SIAS下肢運動機能・感覚機能が高値であった.1ヵ月以降2ヵ月以内群の特徴は明確でなく,2ヵ月以降群はFIM社会的交流,SIAS視空間認知が低値だった.自立到達期間の影響因子は,認知機能や麻痺側下肢機能が主である.
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.39.6_657