右上肢片麻痺患者における普通箸の実用的な使用に関与する要因

要旨:本研究では,回復期リハビリテーション病棟における右利きの初発脳疾患右上肢片麻痺患者を対象とし,麻痺肢における箸の実用性に関与する因子を調査した.患者属性と医学的情報の収集,各種上肢機能評価およびインゲン豆を箸でつまんで移動させる課題を実施した.本課題が実施可能であれば,普通箸を使用した食事評価を行った.その際は,30分以内に8割以上の食事摂取が可能であることを実用性の基準とした.箸の実用性の有無における基本情報・測定項目を単変量解析で比較し,2群間で有意差を認めた項目を用いて判別分析を行った.その結果,実用的な箸の使用におけるSTEFおよびインゲン豆を箸でつまんで移動させる課題の有用性が...

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Veröffentlicht in:作業療法 2020/08/15, Vol.39(4), pp.426-432
Hauptverfasser: 濱田 洋子, 補永 薫, 武田 さより, 坂田 祥子, 近藤 国嗣
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:本研究では,回復期リハビリテーション病棟における右利きの初発脳疾患右上肢片麻痺患者を対象とし,麻痺肢における箸の実用性に関与する因子を調査した.患者属性と医学的情報の収集,各種上肢機能評価およびインゲン豆を箸でつまんで移動させる課題を実施した.本課題が実施可能であれば,普通箸を使用した食事評価を行った.その際は,30分以内に8割以上の食事摂取が可能であることを実用性の基準とした.箸の実用性の有無における基本情報・測定項目を単変量解析で比較し,2群間で有意差を認めた項目を用いて判別分析を行った.その結果,実用的な箸の使用におけるSTEFおよびインゲン豆を箸でつまんで移動させる課題の有用性が示された.
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.39.4_426