特別支援学校における医療の専門家への相談—ICF-CYを用いた全校調査による各職種の特徴

要旨:特別支援学校における医療の専門家への相談内容を把握し,作業療法士の特性を明らかにすることを目的とした.ICF-CYを用いた全校調査の結果,理学療法士は心身機能と身体構造領域の相談が多く,歩行などの基本動作が中心であった.言語聴覚士は活動と参加領域の相談が多く,コミュニケーションや摂食に関する相談が主であった.心理士は人間関係や思考・知的機能に関する相談が中心であった.一方,作業療法士は活動と参加に関する相談が最も多かったが,他の領域の相談も受けていた.具体的には,起居動作に関する心身機能,感覚認知に関する機能や活動,福祉用具などの環境調整,机上での物の操作などであり,多様な相談を受けてい...

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Veröffentlicht in:作業療法 2019/08/15, Vol.38(4), pp.387-395
Hauptverfasser: 倉澤 茂樹, 立山 清美, 大歳 太郎, 塩津 裕康, 横井 賀津志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:特別支援学校における医療の専門家への相談内容を把握し,作業療法士の特性を明らかにすることを目的とした.ICF-CYを用いた全校調査の結果,理学療法士は心身機能と身体構造領域の相談が多く,歩行などの基本動作が中心であった.言語聴覚士は活動と参加領域の相談が多く,コミュニケーションや摂食に関する相談が主であった.心理士は人間関係や思考・知的機能に関する相談が中心であった.一方,作業療法士は活動と参加に関する相談が最も多かったが,他の領域の相談も受けていた.具体的には,起居動作に関する心身機能,感覚認知に関する機能や活動,福祉用具などの環境調整,机上での物の操作などであり,多様な相談を受けていることが確認された.
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.38.4_387