自閉スペクトラム症児の食に関する行動を測定する尺度の開発—妥当性と信頼性の検討

要旨:本研究の目的は,自閉スペクトラム症(以下,ASD)児の食に関する行動を測定する尺度である「食に関する行動質問紙」の妥当性と信頼性を検討することであった.3〜18歳のASD児を対象に保護者に回答を求める調査を実施し,分析対象者は384名であった.ASD児の平均年齢は9.8±4.2歳,性別は男児301名,女児82名,未回答1名であった.因子分析の結果,5因子42項目となり,因子は【偏食】,【不器用・マナー】,【食への関心・集中】,【口腔機能】,【過食】と命名された.Cronbachのα係数は全体で0.930,5因子において0.781〜0.923であり,「食に関する行動質問紙」の構成概念妥当性...

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Veröffentlicht in:作業療法 2019/04/15, Vol.38(2), pp.151-162
Hauptverfasser: 中岡 和代, 立山 清美, 倉澤 茂樹, 丹葉 寛之, 高畑 進一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:本研究の目的は,自閉スペクトラム症(以下,ASD)児の食に関する行動を測定する尺度である「食に関する行動質問紙」の妥当性と信頼性を検討することであった.3〜18歳のASD児を対象に保護者に回答を求める調査を実施し,分析対象者は384名であった.ASD児の平均年齢は9.8±4.2歳,性別は男児301名,女児82名,未回答1名であった.因子分析の結果,5因子42項目となり,因子は【偏食】,【不器用・マナー】,【食への関心・集中】,【口腔機能】,【過食】と命名された.Cronbachのα係数は全体で0.930,5因子において0.781〜0.923であり,「食に関する行動質問紙」の構成概念妥当性,内容的妥当性,信頼性(内的整合性)が確認された.
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.38.2_151