「生活目標設定手法」を用いた多職種協働による介護予防ケアマネジメントの効果に関する研究

要旨:我々は,活動や参加レベルの向上を支援する「生活目標設定手法(Life Goal Setting Technique:LGST)」を導入し,関係多職種が連携する介護予防ケアマネジメントを考案した.これを通所型介護予防教室参加者に実施し,クラスター非ランダム化比較試験を用い,介護予防と主観的健康感の向上に及ぼす効果を12週間の教室開始時,終了時と教室後3ヵ月時,6ヵ月時に調査した.結果,介護予防効果の指標とした基本チェックリストの該当基準による予防事業対象者から非該当者に変化した割合は,介入群は約60%で,対照群の約40%に比べ有意に高く,主観的健康感も高かった.介護予防効果は教室後3ヵ月間...

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Veröffentlicht in:作業療法 2019/04/15, Vol.38(2), pp.129-139
Hauptverfasser: 由利 禄巳, 高畑 進一, 岡 万理, 藤井 有里, 辻 陽子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:我々は,活動や参加レベルの向上を支援する「生活目標設定手法(Life Goal Setting Technique:LGST)」を導入し,関係多職種が連携する介護予防ケアマネジメントを考案した.これを通所型介護予防教室参加者に実施し,クラスター非ランダム化比較試験を用い,介護予防と主観的健康感の向上に及ぼす効果を12週間の教室開始時,終了時と教室後3ヵ月時,6ヵ月時に調査した.結果,介護予防効果の指標とした基本チェックリストの該当基準による予防事業対象者から非該当者に変化した割合は,介入群は約60%で,対照群の約40%に比べ有意に高く,主観的健康感も高かった.介護予防効果は教室後3ヵ月間持続することも明らかとなった.
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.38.2_129