複合磁石を使用した磁気治療器の臨床的応用

近年, 家庭用医療用具としての磁気治療器はこれら病的状態の改善に有効であり, 安全性が確保されるとともに使用方法が簡便であることからも広く一般的に普及しつつあるが, 磁気の生体への作用機序ないしは和痛機序の解明が科学的, 理論的に未だ明確ではないとして臨床医学的には等閑視されがちであった. しかしながら, 病的状態の改善に磁気が有効に作用したとする多数の臨床報告・データーが蓄積されるにつれ(1)(2)(3)(4), 臨床医学の領域以外の多角的分野からの追試と研究報告とがなされ磁気に対する認識論が変化しつつあるのが現況である. すでに筆者らは1982年, 磁気治療器の有効な治療成績と安全性とを報...

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Veröffentlicht in:日本鍼灸良導絡医学会誌 1985/11/01, Vol.14(3), pp.8-11
Hauptverfasser: 椎名, 美純, 福田, 悦夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 家庭用医療用具としての磁気治療器はこれら病的状態の改善に有効であり, 安全性が確保されるとともに使用方法が簡便であることからも広く一般的に普及しつつあるが, 磁気の生体への作用機序ないしは和痛機序の解明が科学的, 理論的に未だ明確ではないとして臨床医学的には等閑視されがちであった. しかしながら, 病的状態の改善に磁気が有効に作用したとする多数の臨床報告・データーが蓄積されるにつれ(1)(2)(3)(4), 臨床医学の領域以外の多角的分野からの追試と研究報告とがなされ磁気に対する認識論が変化しつつあるのが現況である. すでに筆者らは1982年, 磁気治療器の有効な治療成績と安全性とを報告した. (5) このたび, アポロ医療器株式会社の製造にかかる磁気治療器による臨床的効果について試験を実施する機会を得, 多数の有効例を認めたのでその大要を報告する.
ISSN:0286-1631
1884-9253
DOI:10.17119/ryodoraku1971.14.3_8