日本鍼灸良導絡医学会第八回学術大会講演要旨

(諸言) 本学会の宿題報告としまして私は, 過去の臨床カルテ中より, 主として灸刺激によって, 治療を開始し, 各症例毎の一定期間継続施灸を行い, その経過を観察した結果症状軽減及び著効を示し, 有効性を確かめ得た症例15例を総括的に整理して, 灸刺激と良導絡興奮性(カルテ上に現れた全良導絡の平均電流量)との間にはどのような関連が見られるかを探った. (治療の概要) 治療方針としては, 良導絡における最も基本的な法則に基づくこととした. 既ち, 灸点の取穴, 配置については (1)代表測定点測定結果による興奮点, 抑制点 (2)背部におけるF_4 44, F_4 40, F_4 34 (3)愁...

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Veröffentlicht in:日本鍼灸良導絡医学会誌 1977, Vol.6 (2), p.3-4
1. Verfasser: 左川清次
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:(諸言) 本学会の宿題報告としまして私は, 過去の臨床カルテ中より, 主として灸刺激によって, 治療を開始し, 各症例毎の一定期間継続施灸を行い, その経過を観察した結果症状軽減及び著効を示し, 有効性を確かめ得た症例15例を総括的に整理して, 灸刺激と良導絡興奮性(カルテ上に現れた全良導絡の平均電流量)との間にはどのような関連が見られるかを探った. (治療の概要) 治療方針としては, 良導絡における最も基本的な法則に基づくこととした. 既ち, 灸点の取穴, 配置については (1)代表測定点測定結果による興奮点, 抑制点 (2)背部におけるF_4 44, F_4 40, F_4 34 (3)愁訴のある部位での反応良導点, 圧痛点 (4)基本的治療点 (5)特効反応良導点 これらを各症例, 個体差に応じて配置し, 治療期間中全身症状, 局所の状況を観察しつゝ重点的に取捨選穴を行った. 施灸の実際としては, 興奮点抑制点には小灸3壮宛, その他に対しては概ね小灸ないし米粒大のもの3~5壮, 時として7壮以上, 10~15壮に至るまで施灸した場合もある.
ISSN:0286-1631