Petroclival Meningiomaに非定型的走行を示したPersistent Trigeminal Arteryの合併した1例

胎生期のcarotid-basilar anastomosisとしては, primitive trigeminal artery, primitive otic artery, primitive hypoglossal arteryが知られているが, なかでもprimitive trigeminal arteryは遺残血管奇形として数多くの報告がなされている. 著者らはpetroclival meningiomaに非定型的な走行を示すpersistent trigeminal arteryの合併した症例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する. 症例 〈患者〉52才, 女性 主訴:歩行障...

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Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1989, Vol.29 (8), p.767-771
Hauptverfasser: 箕倉清宏, 白馬明, 黒瀬喜久雄, 西村周郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:胎生期のcarotid-basilar anastomosisとしては, primitive trigeminal artery, primitive otic artery, primitive hypoglossal arteryが知られているが, なかでもprimitive trigeminal arteryは遺残血管奇形として数多くの報告がなされている. 著者らはpetroclival meningiomaに非定型的な走行を示すpersistent trigeminal arteryの合併した症例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する. 症例 〈患者〉52才, 女性 主訴:歩行障害 既往歴:3才時, 気管支喘息. 51才時, 右側の中耳炎に罹患し, 聴力障害が遺残した. 家族歴:特記すべきことなし. 現病歴:1975年頃, 顔面左半の痛みのため, 圧痛点のブロックによる治療を受け, 以後痛みは消失していたが, 顔面左半の知覚鈍麻は存続していた. そして, この頃には左側の聴力が消失しているのに気付いていた. 1985年7月頃より歩行に際し左方に偏位するようになり, 翌年2月には体幹の動揺も出現し, その後しだいに転倒することが多くなってきた.
ISSN:0470-8105