体性知覚誘発電位の頭蓋外血行再建術における術中モニターとしての応用

carotid endarterectomy(CEA)を中心とする頭蓋外血行再建術に伴う虚血性合併症には, 大別して塞栓と血行遮断中の血流不全の二通りがある9, 11, 17). 血行遮断中の血流不全の程度を評価するために, 従来より脳血管造影上の対側頸動脈病変の有無1, 17), carotid stump pressure8, 15), 術中脳波6, 14, 16), ^^133 Xe動注法による脳血流量(CBF)測定3, 16), 内頸静脈酸素分圧(PjO_2 )12)などが利用されてきたが, いずれも信頼性や簡便性などの面で問題が指摘されている. 一方, 体性感覚誘発電位(SEP)はC...

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Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1989, Vol.29 (4), p.280-284
Hauptverfasser: 佐々木雄彦, 武田利兵衛, 小笠原俊一, 瓢子敏夫, 岡田好生, 井出渉, 下道正幸, 中村順一, 藤田一哉, 末松克美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:carotid endarterectomy(CEA)を中心とする頭蓋外血行再建術に伴う虚血性合併症には, 大別して塞栓と血行遮断中の血流不全の二通りがある9, 11, 17). 血行遮断中の血流不全の程度を評価するために, 従来より脳血管造影上の対側頸動脈病変の有無1, 17), carotid stump pressure8, 15), 術中脳波6, 14, 16), ^^133 Xe動注法による脳血流量(CBF)測定3, 16), 内頸静脈酸素分圧(PjO_2 )12)などが利用されてきたが, いずれも信頼性や簡便性などの面で問題が指摘されている. 一方, 体性感覚誘発電位(SEP)はCBFの低下に伴う各波の振幅や潜時の変化の研究が進むにつれて, 近年, 血行遮断中の血流状態の評価法として利用され, その有用性が報告されている10, 13). 我々も17例21回の頭蓋外血行再建術において術前・術中モニターとしてSEPを用い, その有用性を認めたので, 他の従来の方法との比較を含めて検討を行った.
ISSN:0470-8105