小児グリオーマに対する放射線治療の影響
脳腫瘍, 特に小児グリオーマの治療においても, 手術療法はもちろんのこと, 放射線療法も重要な位置を占めていることは言うまでもない. さらに, 最近では小児グリオーマに対する放射線の照射スケジュールの検討・改善などにより, 治療成績の著しい向上がみられ, 長期生存例も増加してきた. 一方, それとともに放射線治療の副作用としての種々の放射線障害が問題視されるようになってきた8). それらのうち, 放射線治療後の脳萎縮に関する報告はほとんどない. そこで, 我々は主に小児グリオーマの放射線治療後に発生する脳萎縮について検討を行い, 若干の知見を得たので報告するとともに, 放射線壊死, 石灰化につ...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1988, Vol.28 (12), p.1193-1197 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 脳腫瘍, 特に小児グリオーマの治療においても, 手術療法はもちろんのこと, 放射線療法も重要な位置を占めていることは言うまでもない. さらに, 最近では小児グリオーマに対する放射線の照射スケジュールの検討・改善などにより, 治療成績の著しい向上がみられ, 長期生存例も増加してきた. 一方, それとともに放射線治療の副作用としての種々の放射線障害が問題視されるようになってきた8). それらのうち, 放射線治療後の脳萎縮に関する報告はほとんどない. そこで, 我々は主に小児グリオーマの放射線治療後に発生する脳萎縮について検討を行い, 若干の知見を得たので報告するとともに, 放射線壊死, 石灰化についても言及する. 対象 1979年12月1日より1985年12月31日までの間に東北地方の17施設から東北脳腫瘍懇話会事務局に登録された10才未満の小児グリオーマ例で, 放射線治療を施行した94例中, CTスキャンによる追跡調査が完全に行いえたのは61例であった. |
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ISSN: | 0470-8105 |