動脈瘤ならびにvenous angiomaを合併した嚢胞性髄膜腫
髄膜腫は脳腫瘍のなかで約18%を占める代表的腫瘍であるが, 髄膜腫に嚢胞を伴う現象は非常にまれであり, 文献上1.2 22)~2.2%4)にすぎない. 今回著者らは嚢胞性髄膜腫の1例を経験し, 嚢胞壁の病理学的所見ならびに嚢胞内容液の性状より嚢胞形成機序を考察するとともに, 同症例は動脈瘤およびvenous angiomaの合併をみたので, 併せて検討を加え, 報告する. 症例 50才, 男性 主訴:頭痛, 視野障害 家族歴:特記すべきものなし 既往歴:16才の頃, 柔道の練習中, 後頭部を打撲している. 現病歴:1985年秋頃より右同名半盲に気付くようになり, 同年12月20日, 椅子より転...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1987, Vol.27 (12), p.1180-1184 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 髄膜腫は脳腫瘍のなかで約18%を占める代表的腫瘍であるが, 髄膜腫に嚢胞を伴う現象は非常にまれであり, 文献上1.2 22)~2.2%4)にすぎない. 今回著者らは嚢胞性髄膜腫の1例を経験し, 嚢胞壁の病理学的所見ならびに嚢胞内容液の性状より嚢胞形成機序を考察するとともに, 同症例は動脈瘤およびvenous angiomaの合併をみたので, 併せて検討を加え, 報告する. 症例 50才, 男性 主訴:頭痛, 視野障害 家族歴:特記すべきものなし 既往歴:16才の頃, 柔道の練習中, 後頭部を打撲している. 現病歴:1985年秋頃より右同名半盲に気付くようになり, 同年12月20日, 椅子より転落, 後頭部を打撲した. その後, 右同名半盲の増強, さらには幻視を自覚したため, 翌1986年1月20日, 精査目的にて入院となった. 入院時所見:意識清明, 見当識正常であり, 右同名半盲, 両側うっ血乳頭を認めた. |
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ISSN: | 0470-8105 |