急性頭蓋内圧亢進時の硬膜外圧脈波の分析

頭蓋内圧脈波はほぼ恒常性を有する数種のcomponentから成り立ち, その主成分は動脈性拍動に由来している2, 4, 6, 10, 13). 頭蓋内圧脈波は頭蓋腔を構成する諸要素の総合的反映であり, 種々の因子が各componentの振幅の増減に影響する2, 6, 10). そして, 頭蓋内圧亢進時には頭蓋内圧脈波のpeak amplitudeが増大し, 圧脈波の波形変化を生じることが知られている4, 13). しかし, 頭蓋内圧亢進時の各componentのamplitude変化の原因やそれらの臨床的意義については, いまだ不明な点が多い. 我々は前回の臨床例および実験例における検討におい...

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Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1987, Vol.27 (4), p.289-294
Hauptverfasser: 重森稔, 川場知幸, 徳富孝志, 中島裕典, 弓削龍雄, 倉本進賢
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:頭蓋内圧脈波はほぼ恒常性を有する数種のcomponentから成り立ち, その主成分は動脈性拍動に由来している2, 4, 6, 10, 13). 頭蓋内圧脈波は頭蓋腔を構成する諸要素の総合的反映であり, 種々の因子が各componentの振幅の増減に影響する2, 6, 10). そして, 頭蓋内圧亢進時には頭蓋内圧脈波のpeak amplitudeが増大し, 圧脈波の波形変化を生じることが知られている4, 13). しかし, 頭蓋内圧亢進時の各componentのamplitude変化の原因やそれらの臨床的意義については, いまだ不明な点が多い. 我々は前回の臨床例および実験例における検討において, 急性頭蓋内圧亢進時の硬膜外圧脈波(epidural pressurepulse wave:EDP-PW)の変化には, 頭蓋内動脈系の血管抵抗の変化および頭蓋内の圧伝達性の増大がもっとも関与するという結果を得た13).
ISSN:0470-8105