後大脳動脈末梢部巨大動脈瘤の1例

後大脳動脈瘤はまれな動脈瘤であり, 発生頻度は脳動脈瘤の1%以下と言われている4, 8). この部位の巨大動脈瘤はさらに少なく, 手術例の報告は十数例にすぎない2, 7, 9-12). 手術のapproachについては, subtemporal1, 3, 13), occipitallobe切除, transventricular10), pteriona1などさまざまな方法が用いられており, それぞれに利点はあるものの術後の障害も少なくなく, 治療の面で問題の残る動脈瘤である3, 6, 8). 我々は, クモ膜下出血で発症した後夫脳動脈巨大動脈瘤に対し, zygomatic approach...

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Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1987, Vol.27 (3), p.214-217
Hauptverfasser: 持松泰彦, 藤津和彦, 林明宗, 稲田良宜
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:後大脳動脈瘤はまれな動脈瘤であり, 発生頻度は脳動脈瘤の1%以下と言われている4, 8). この部位の巨大動脈瘤はさらに少なく, 手術例の報告は十数例にすぎない2, 7, 9-12). 手術のapproachについては, subtemporal1, 3, 13), occipitallobe切除, transventricular10), pteriona1などさまざまな方法が用いられており, それぞれに利点はあるものの術後の障害も少なくなく, 治療の面で問題の残る動脈瘤である3, 6, 8). 我々は, クモ膜下出血で発症した後夫脳動脈巨大動脈瘤に対し, zygomatic approach5)にて手術を行った. 本稿ではこの症例について報告するとともに, 術式について若干の考察を加える. 症例 36才, 女性 主訴:突然の頭痛と嘔吐, および左上肢のシビレ感 家族歴:特記すべきことなし 既往歴:1981年12月30日に交通事故にて頭部を打撲し, その後時折意識を消失し入眠する発作が出現した.
ISSN:0470-8105